フランスで自転車屋さんに行った時のことを書こうと思う。
フランスに来てから一週間?ぐらい経ったときのことだと思う。
練習中、その日は重いギアを耐えるようにゴリゴリとアウタートップゆっくりとを回していた私。クイッと登っている登りに差し掛かり速度は落ち「こりゃイカン」と思いぐッッッと踏み込んだ。
(パキッ)と後ろで音がした。
私のロードバイク(トレックマドン2007モデル)が壊れていた。
具体的に言うとリアエンドの接着が緩み、抜けかけていた。
誤解のないように言っておくがトレックはなかなかいい自転車メーカーだ。トレックに非はない
こんなところが壊れたのはカレドニアの悪路と私の走行技術が未熟だったためだ。
カレドニアでレース→道ヤバイ→エンド抜けかける→応急処置→フランスへ→負荷をかける→また壊れた。
という感じである。
まあ何はともかく自転車屋さんに行くことになった。
そしてそのお店ではトレックは扱っていないので修理も出来ない。しかし選手に自転車がないのはかわいそうだということでキャノンデールのフルアルミフレーム、CAAD8を貸していただいた。(本当にありがとう店長フランシス)
そんなこんなでフランスでも色々と自転車屋さんにお世話になったわけだがそのときに感じたこと、日本との違いを書いてみます。
まずすごく対応がいい。前述のとおり私は自転車をお借りすることになったわけだがコンポやホイールなどフレーム以外は自前のを移植して使っていた。
移植されたこれからの相棒を見て驚いた。頼んでもいないのにスモールパーツが修理されているのである。
落者を何度もした事のある経験者の方なら伝わるであろう。シマノSTIレバーの金属カバー(正式名称はネームプレート)・・・。
私のSTIはとっくに落車で左右ともそのネームプレートの部分が剥がれておりみっともないことになっていた。
しかしフランシスは新品をつけて私にSTI返してくれたのである。タダで。
フランスに来たばかりで言葉なんてわからなかったが彼はこんなことを言っていたと思う。
「こんなんじゃみっともないからね。直しといたよ!お代?そんなのいらないよ。HAHAHAHA。」
ジンときた。うれしかった。日本じゃ山形でも長野でもこんなのしてくれなかったよ。。。
これだけでなくほかにも大小様々なことをしていただいたが彼は「恩を着せよう」とか「宣伝」打算的な態度を感じないのである。
「これくらいのこと」「地元の自転車選手が困ってるんだから」といった態度でよくしていただいたと私は感じた。
こんな一例を挙げてみたが「自転車」というものに対する情熱、意識、姿勢、など根本から違いを感じた。
こんな自転車屋さんが日本に増えていってほしいものである。
テーマ : ロードバイク
ジャンル : スポーツ